
「ソーシャルレンディング」という投資方法が今、近年話題になり市場規模も大きくなっています。
このソーシャルレンディングはクラウドファンディングの一種となり、
②低リスクで安定した利回りが期待できる
③各事業所によって特徴が違うため、自分に合ったファンドを選ぶことができる
というメリットがあり、登録ユーザー数も伸びています。
新規参入のソーシャルレンディング事業所も約20社(2018年9月)まで増えています。
今回はその中から「オーナーズブック」の評判や特徴、手数料を詳しく見ていきましょう。
Contents
オーナーズブックとは?仕組みを解説
オーナーズブックは不動産の案件に特化したソーシャルレンディング事業所となります。案件の募集が始まると、あっという間に募集金額に達成してしまうほどの人気があります。
オーナーズブックの仕組みを簡単に説明すると、まずインターネット上でお金を投資家から集めます。
そのお金を使って、不動産投資会社に貸付を行い、金利や配当などの収入を得ます。その収入の数%が投資家の利益になります。
この仕組みはクラウドファンディングと呼ばれます。
専用のインターネットサイトを介して、様々なプロジェクトの発案者が、不特定多数の人から資金を集めることができます。
クラウドファンディングは近年、非常に注目されている資金調達方法となります。
「融資型クラウドファンディング」にソーシャルレンディングは分類され、クラウドファンディングの一種となります。
ソーシャルレンディングの最大の特徴は、インターネットを通じて、第三者同士である企業と個人投資家を結びつけられることでしょう。
ソーシャルレンディングの仕組み
次に、ソーシャルレンディングの仕組みを見ていきましょう。
「借り手」と「貸し手」を結びつける仲介役が、ソーシャルレンディングの大きな役割となります。
まずお金の「借り手」である「企業」が不動産業や再生エネルギー、成長期待国への融資を行いたいとします。そこに、お金を増やしたい「投資家」がいたとしましょう。
そして、ソーシャルレンディング事業者が各インターネットサイトで、個人投資家から少額の資金を集めて企業に貸付を行います。
これは融資になるので、企業側は返済を行わなければなりません。返済時に利息を上乗せして、ソーシャルレンディング事業者に返済を行います。
この利息を個人投資家とソーシャルレンディング事業所で分配することができます。
投資家はお金を増やすことができ、事業所も利益を得られるというのがソーシャルレンディングの仕組みと言えるでしょう。
一般的に企業が資金を借りる場合、銀行から融資を受けますが
- 実績がないベンチャー企業だと融資を受けられない
- 融資を受けるまでに時間がかかる
などの問題もあります。
ソーシャルレンディングを用いると、事業内容に投資家が魅力を感じれば、すぐに融資を受けることができるというのが大きな特徴です。
オーナーズブックの特徴
オーナーズブックは不動産の案件に特化しているソーシャルレンディング事業所になります。
オーナーズブックを運営しているロードスターキャピタル株式会社は、ソーシャルレンディング事業の他にも、自社でアセットマネジメント(投資用不動産を投資家に代行して管理・運用する)事業を行っています。
また宅地建物取引業、総合不動産投資顧問を会社として登録しており、さらにロードスターキャピタルの社内に不動産鑑定士、宅地建物取引士が多数います。
このことから、他のソーシャルレンディング事業所よりも不動産の取り扱いに長けていることが最大の特徴でしょう。
案件の種類 | 不動産案件 |
案件数 | 月10~15件 |
利回り | 2%~6% |
手数料 | 振込手数料のみ |
実績 | 70億円 |
リスクや保証 | 不動産担保 |
最低投資額 | 1万円 |
運営会社 | ロードスターキャピタル株式会社 |
運用期間 | 2ヶ月~35ヶ月 |
使いやすさ | スマホでも使いやすい |
案件の種類
不動産の案件に特化していため、実際の不動産投資は金額が高すぎるためできないという方でも、少額から投資が始められます。
しかし、オーナーズブックは不動産に特化しているため、市場の影響を受けやすくなります。不動産の価値が急激に落ちた場合に
- 投資した金額が回収できない
- 売却に時間がかかってしまう
などのリスクもあります。
オーナーズブック以外でも不動産に特化したソーシャルレンディング事業所がありますが、こういったリスク面を踏まえて、他のファンドに分散投資するなどのリスク軽減を行うと良いでしょう。
案件数と利回り
募集される案件数は少なく、月に10〜15件程です。業界最大手のmaneoが月に100件以上の募集を行っているのと比べると、かなり少ないでしょう。
平均利回りも2%~6%前後と他の投資商品と比べると高い水準になります。
さらに「安全性も重視する」というオーナーズブックを運営しているロードスターキャピタル株式会社の方針があり、元本割れになるリスクを下げる努力をしています。
募集ファンドの貸付先の信用や担保の内容を厳選しており、安全性が高く確実に利益が上げられる案件のみを取り扱っているとのこと。
このような方針があるため、案件数もすくなります。さらに自然とリスクが低くなるので、結果的に利回りも低くなります。
利回りが低いから投資をやめるのではなく、こういった運営会社の方向性を調べて検討してみるのも良いでしょう。
手数料
手数料に関しては、口座開設、維持手数料、ファンドの取引手数料は全て無料です。
実績
累計応募額が70億円を突破し、これからますます成長が期待できます。
公開されている財務状況も総資産額、純資産額に加えて、売上高、経常利益も年々右肩上がりです。
サービス開始以降、黒字を続けている優良なソーシャルレンディング事業所と言えるでしょう。
リスクや保証
オーナーズブックで取り扱っているファンドには、全て不動産担保の設定があります。万が一、借りて企業が貸し倒れになった場合でも、資金を回収できる確率を高めています。
また、これまでに貸し倒れになった案件はなく、堅実な運営をしていることが投資家からの信頼を集めています。
最低投資額
最低投資金額は1万円からできます。これから投資を始めようとする人に検討しやすい事業所と言えます。
運用会社
ロードスターキャピタル株式会社を2012年に社長の岩野氏が設立し、オーナーズブックのソーシャルレンディング事業は2014年から開始されています。
ソーシャルレンディングの市場規模は徐々に成長していますが、まだまだリスク面で警戒している投資家も多いと思います。
オーナーズブックを運営しているロードスターキャピタル株式会社は、2017年9月28日に東証マザーズに上場を果たしています。
業界最大手のmaneoもまだ未上場であり、他のソーシャルレンディング事業所と比べて、投資家がより信頼感を得やすくなることにつながっているでしょう。
上場を果たしていることから、財務状況を公式ホームページで発表しています。創業以来、売上高、利益が順調に伸びており、黒字を続けている優良企業であることがわかります。
また、どのソーシャルレンディング事業所にも言えることですが、運営会社のロードスターキャピタル株式会社の経営が悪くなった場合、運営が困難になることが考えられます。
この点では上場していることが、他のソーシャルレンディング事業所との信用面において、プラスの要因になるでしょう。
運用期間
案件の運用期間は2ヶ月~35ヶ月とファンドによってバラツキがあります。
運用期間が早いものは流動性が高く、すぐに再投資が可能ですが、期間が長いものは資金がすぐに引き出せないので注意が必要です。
サイトの特徴
オーナーズブックには登録しなければ、参加できないSNS機能があります。この機能はマイページから、他の投資家にメッセージを送ることができ、それぞれの投資状況等を共有することができます。
まだまだSNSの運用が活発だとは言えませんが、社長の岩野氏が自ら参加していることから、こういった新しい取り組みには好感が持てます。
また、スマートフォン向けの専用アプリもあります。1週間ほどの審査が終われば投資できるので、案件を頻繁に確認したい人は登録したほうが良いでしょう。
オーナーズブックの評判や口コミ
オーナーズブックの評判をまとめると
- 利回りが他のソーシャルレンディングに比べるとやや低い
- 案件数が少ないので投資ができないとことがある
- 東証マザーズに上場しているため信頼がある
となり、案件数が少ないことや利回りが低いことがデメリットとしてあげられてましたが、運営しているロードスターキャピタル株式会社に対する信頼度が高いため、良い評判や口コミが多かったです。
利回りは他のソーシャルレンディング事業所より低いため、リスクを分散させるためにオーナーズブックに投資するのも良いでしょう。
ソーシャルレンディングは受難の年ですね(^^;
— まさお (@slwatch_net) September 3, 2018
新規業者はますます厳しく、恐らくオーナーズブックのような形以外はお金が集まりにくい気がしてます。
あとはmaneoがリーディング会社としてどれだけ頑張ってくれるか・・・
オーナーズブックのエクイティ型に無事応募できました。
— 末野屋長助(12代目)@資産運用奮闘中 (@shuenoya1040027) August 10, 2018
モバイルからなので不安でしたが一安心です。
でも、3分で満額完了って、やはり凄いですね。#オーナーズブック#ソーシャルレンディング#ownersbook pic.twitter.com/FELR7ycoey
オーナーズブックで本日募集の京町家案件、3分くらいで全額埋まってしまいましたが、なんとか投資はできました。結構ギリギリでした。 pic.twitter.com/o43MXYr4mu
— 中年リール (@mez2fln) March 5, 2018
オーナーズブックで新しく出る案件が人気過ぎて募集開始から3分で終了するw
そしてアクセス過多でサーバーが毎回落ちるので何とかしてほしい
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オーナーズブックで必要な手数料はいくらか?出金手数料や運用手数料
口座開設費は無料です。会員登録費用、口座維持手数料も無料なので、口座を開設してその後利用しなくてもお金はかかりません。
また、投資ファンドの取引手数料も無料となっています。オーナーズブックの投資口座への入金には振込手数料がかかりますが、
オーナーズブックの投資口座からの出金手数料は投資家負担になり、300円(+消費税・地方消費税)となります。
まとめ
オーナーズブックは運営会社の運営方針や上場していることから、投資家の信頼度が非常に高いソーシャルレンディング事業所と言えます。
利回りの低さが気になりますが、利益より案件の確実性、安全性を重視している投資家におすすめのソーシャルレンディング事業所と言えるでしょう。