
2011年11月に誕生したライトコイン
暗号資産(仮想通貨)全体の中で、時価総額第7位の暗号資産(仮想通貨)です。
【参照:coinmarketcap】
昨年12月、ビットコインは1BTCあたり80万円から240万円と、実に3倍以上もの値を付けました。
同時期、ライトコインはなんと4倍以上の値を付けました。世間の注目はビットコインに集中しましたが、投資家は「第二のビットコイン」を探しており、ライトコインが注目されたのです。
ライトコインに注目する投資家は今後増えることが見込まれています。
では、ライトコインとはどのような通貨で、今後の将来性に期待出来るのでしょうか?
ライトコインの特徴とこれまでの動向を踏まえ、考察していきます。
Contents
ライトコイン(LTC)の特徴
下図は、ライトコイン創業者Charlie Lee氏の公式Twitterです。
【参照:Twitter】
人気アニメ「ドラゴンボール」の孫悟空とベジータが手を取り合っている様子が背景として使われています。
孫悟空の背中にはビットコインのロゴ、ベジータの背中にはライトコインのロゴがあります。
ライトコインは、ビットコインの軽量版として作られました。
ライトコインはビットコインと非常によく似た特徴を持っています。
Charlie Lee(チャーリー・リー)氏
ライトコイン創業者のチャーリー氏について知ると、ライトコインがより身近な通貨として感じられると思いますので、ご紹介します。
チャーリー氏は中国出身で、2017年6月9日まで大手暗号資産(仮想通貨)取引所coinbaseで働いていました。
Today's my last day at @coinbase! I will miss working with you all.
I'm going to shift my focus to Litecoin now. To the moon! 😁 pic.twitter.com/Ys9dZwtTFO
— Charlie Lee [LTC⚡] (@SatoshiLite) June 10, 2017
coinbaseは、ビットコイン、イーサリアム、ライトコインの3つの通貨のみを扱う一風変わった取引所です。
coinbaseを離れた後は、ライトコインの開発・運営に専念すると明言しています。
なお、チャーリー氏は暗号資産(仮想通貨)取引所BTCチャイナのCEO「Bobby Lee(ボビー・リー)」氏の弟でもあります。BTCチャイナはOKコイン、Huobiと並び中国三大取引所の1つです。
チャートは2章で見ていきますが、ライトコインとビットコインの値動きは非常に似た動きを見せます。確実な相関関係があるかは断定出来ませんが、ライトコインの値動き(チャーリー氏の動向)はビットコインの値動きにも影響を与えるのではないかと考えられています。
ビットコインと何が違うのか?
ライトコインはビットコインの軽量版とのコンセプトで作られていますので、ビットコインと非常によく似た特徴を持っています。
【図:ビットコイン、ライトコインの比較】
ライトコインは、ビットコインと同じくブロックチェーンにデータが記録されていきます。ブロックはマイニングによって繋がれていきます。
合意形成アルゴリズムはPoWですがハッシュ関数に「Scrypt」を用いていて、GPUでもマイニング可能なことが特徴です。
また、ブロック生成時間がビットコインに比べて短く、これはビットコインに比べて送金時間が3倍以上速い計算になります。
ライトコイン(LTC)の価格とチャート
2017年12月、ビットコインの価格に釣られるかのように、ライトコインの価格が高騰しました。
・ビットコインのチャート図
・ライトコインのチャート図
非常によく似た値動きを示しました。値下げや値を戻すタイミングまでそっくりです。
最安値を記録したのはどちらも2017年12月21日です。これは偶然なのでしょうか?
専門家の間では、企業がライトコインを採用するニュースが価格上昇の要因になったとの見方もありますが、ビットコインの相場とあまりに似ていることから、それ以外の要因も考えられています。
ライトコインへの投資を検討されている方は、ビットコインの値動きにも気を配ることが大切です。
ライトコイン(LTC)の買い方・購入方法
幾つかの国内の暗号資産(仮想通貨)取引所で、ライトコインを購入することが出来ます。
すでに暗号資産(仮想通貨)の取引をされている方は、その取引所がライトコインに対応しているか確認してみましょう。また、暗号資産(仮想通貨)への取引を検討されている方は、ぜひ一覧表を元に取引所をチェックしてみてください。
ライトコイン(LTC)の今後の将来性
ライトコインの今後の将来性には期待出来るのでしょうか?
ビットコインと手をつないでいく未来は存在しえるのでしょうか?
これまでの動向を踏まえ、考察していきます。
強力なライバル通貨の出現
ライトコインの最大の特徴は、ビットコインの問題点(特に送金時間の遅さ)を払拭した点にありました。
ですが、ビットコインキャッシュの登場により、差別化が難しくなってきています。
ビットコインは2018年も複数回の分裂(ハードフォーク)が予定されています。
後進の通貨に引けを取らない通貨の立場を確立できるかが、今後のライトコインの存在価値を決めていくものと考えられます。
正確な情報を入手しやすい
ライトコインの公式サイトは、日本語に対応しています。
ライトコインの概要やニュースなどを確認することが出来ます。
【参照:ライトコイン公式サイト】
暗号資産(仮想通貨)の情報を正確に日本語で入手出来る暗号資産(仮想通貨)は多くありません。ほとんどが英語です。
正確な情報は投資において必要不可欠です。ライトコインは正確な情報を入手できる安心感があります。
メディアやSNSでライトコインの情報が流れた際には、公式サイトで裏付けをとるようにしましょう。
日本でもライトコインの取扱いが広まる
2017年12月29日、国内の暗号資産(仮想通貨)取引所「BITPoint」がライトコインの取扱いを始めると発表しました。
【参照:BITPoint】
日本の暗号資産(仮想通貨)取引所は、安全性を第一に考え、取り扱う通貨には入念に調査した上で決定しています。
ライトコインが選ばれたことで、投資家にも「安心して投資出来る通貨」との認識が広まることが予想されます。
ライトコインは将来性があるが、爆発力は未知数
ライトコインはビットコインと同じ道を歩むものと考えられています。
ライトコインの取扱い店舗は、今後増えることが濃厚です。
ライトコインが大手企業のサービスに採用されるが流れたら、投資タイミングと捉えて良いでしょう。
一方で、楽観視出来ないとする声もあります。
通常、暗号資産(仮想通貨)の価格は「将来性を期待された時」に跳ね上がる傾向にあります。ライトコインの懸念点として、ビットコインとの相関が強いと考えられる為にオリジナリティが低く、大きく成長する将来性は低いとの見方を示す専門家もいます。
まとめ
ビットコインの弱点を補った通貨であるライトコインですが、ビットコインのハードフォークにより強力なライバル通貨が多数出現しています。
2018年、ビットコインは複数回のハードフォークが実施されることが濃厚です。
ライバル通貨はこれまで以上に増えます。
ライトコインの今後の浸透は、ハードフォーク後の通貨に負けない存在意義を見出せるかが焦点になります。
また、チャーリー氏の発言や動向にも注目です。
ですが、懸念材料は多いもののライトコインは明るいニュースが多い暗号資産(仮想通貨)の一つです。ライトコインに興味を持たれた方は、投資対象の1通貨として検討してみてはいかがでしょうか。